「物忘れでお悩みの方!」 <おすすめBGM>let forever be/The Chemical Brothers -Surrender-
  ある年齢に達すると人はもの忘れが多くなると言われる。もちろん、個人差はあっても、、、。僕の周りでもこれでお悩みの方が急増中である。もの忘れと言っても、この間まであった子供の頃の記憶が急に無くなったりするものではなくて、ライターを何処にしまったか忘れたり、さっき持ってたカギを何処に置いたかといった程度のものである。特別、若年性健忘症にかかるような健康状態にも見受けられないし、確かに年老うことは脳細胞が減ることと習ったが、そういう年齢でもない。では、何故忘れるのか?
 アルコールを適量以上に摂取すると翌日にはその前後の記憶がないという状態は、誰でも1度は体験する出来事だ。アルコールにより脳の活動がにぶり、脳が記憶しないというのが本当のことらしいが、物忘れも、忘れたのではなく、記憶してないだけではないだろうか。ー命題ー
 ー証明ー人はある行動を繰り返すことにより、脳の指示ではなく筋肉の反射でその行動をまかなえるようになる。ライターをしまうという行為は、もう反射の域に達しているのである。脳はそれをいちいち記憶し、保存する必要が無い訳で、結果的に忘れたかのような錯覚に陥るのではなかろうか。多分、そういうことだろう。でも、この自覚があるかないかで本当にボケに直面したときに随分違うともおもう。それがボケか錯覚か自分でジャッジの基準になるからだ。他人にボケだと言われ誤解したまま信じ込んでいく悲しい老人にはならずにすむ。ボケ老人の内何人かは、こういう外的要因が誘発したのに違いない。5、60才になると、もうほとんど反射で生きていけることは容易に想像がつく。逆に、子供は見るもの聞くものが新しく、また同じことが起きても躊躇することなく次に進むために1つ1つ記憶し、保存する。だからもの忘れは存在しない。あったとて、記憶してないだけの話しで繰り返し学習することで解消される。
 悲しい気持ちもするが、僕等ぐらいの年齢から少しずつではあるが、慣れや反射は進んでいる。 仕方のないことだがもし、君がこれに立ち向かっていこうと思うのなら 常に新しいことを体験し続けなきゃならない。また、そういう姿勢でいなければならない。今日はパリ、明日はロンドンと世界を駆け回るのもいい。朝一番の大便に「ワウオー規格外ウンコだぜー」と日常の一つ一つに感動し続けるのもいい。とにかく、そういうことだ。とにかく、そういうことなのである。

 

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作:Grecoviche

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