「日本名駄作劇場(三部作)」 <おすすめBGM>"Speed Bitch by THE SPEED FREAK"
第一部<桃み太郎>
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが
いました。おじいさんは山へタキギを取りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。すると、川の上流からドンブラドンブラコと大きな桃が流れて来ました。おばあさんは
「ありゃりゃ・・・大きな桃だこと!」
とびっくりしました。おじいさんも山の上でタキギをとっていると、丁度、その大きな桃が流れていくのが見えました。しかし、おばあさんが、そのまま桃をながめていたら、桃はそのまま流れていってしまいました。おじいさんは芝刈りから帰ってきておばあさんに聞きました。
「ばあさんや・・・今日、大きな桃・・見たろう?」






第二部<金太”郎>
まさかりを担いで熊にまたがり、「ドウドウ!」。森の平和を守るために金太”郎は毎日パトロールです!「森を壊す奴はこの俺がゆるさん!」力強く語る姿には、いつも男らしさが感じれ頼もしい存在でした!今日も熊にまたがり森のパトロールをしているとサングラスをかけた男がいました。なんと、動物達の大切な森の木々をバンバン切っています。金太”郎は「やめろ!お前は何をやっているんだ!」と叫びました。すると、そのサングラスの男は金太”郎に近付いてきました。サングラスの男は金太”郎の赤い前掛けに札束を差し込み
「お前は、お金と森とどっちが大切なんだ!」
とサングラスの男に言われました。金太”郎はしばらく考え込みました。決心した金太”郎は力強く言いました!
「そりゃ、金だろう・・」
やっぱりいつの時代も金だろうでした・・・。



第三部<浦み島太郎>
ある小春日和に子供達が砂浜で「えい!えい!」木の棒で
一匹の亀をいじめていました。近くを歩いていた男が
「こら!なんて事をするんだ!亀がかわいそうだろう!!」
と子供達に怒りました。
「逃げろ!」と誰かが叫ぶと子供達は逃げてしまいました。
「亀さんよ、もう大丈夫だよ。海へお帰り・・」
亀は海へ帰ってゆきました。男は「よかった」とつぶやき、家路を急ぎました。すると、背後から「ボカッ!」と何かの棒で殴られました。そうです。さっき、逃げて行った子供達です。男は子供達にボコボコにされました。すると、その中のリーダー格の子供が男に勝ち誇ったように言いました。「俺の名前は島太郎だ!」
そうです。男にさっき亀の事で注意され、うらんでいたのです。男はハッっと気付きました。
「うらみ島太郎か・・」

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作:心