| Ｑ）円形脱毛症は免疫に関係あると聞いたのですが、本当ですか？ |
| Ａ）円形脱毛は最近は免疫システムの問題と定説になりつつあります。免疫とは細菌やウイルスなどの侵入者からカラダを守るためのシステムです。花粉症などを例にしてみるとわかる通り、まず、花粉を吸い込み免疫が反応します。免疫はこれが体にとってイイ物か悪い物かを判断します。花粉でなんでもない人は、この時に免疫が「大丈夫。悪い物ではない」と判断するため、何も症状が出ません。しかし「悪い物」と判断されてしまうと、「悪い物」を体外へ排除しようと、鼻水で出す、くしゃみで出す、涙で出す、と必死に体外に花粉を出そうとする行為が行われます。そういった一連の働きの中心となるのが免疫です。それと同じ様に自分の髪の毛なのに、ある髪の毛の毛根だけを異物と判断し攻撃をはじめます。円形脱毛症で抜けた毛の毛根を観てみると、毛球が破壊された萎縮毛の場合がほとんどです。これはリンパ球が毛球に侵入し、毛母細胞を攻撃した痕跡です。毛母細胞が壊されれば脱毛するしかありません。円形脱毛症の脱毛が急激に起きるのは免疫システムがある毛根を一斉に攻撃するからと言われ始めているのです。ただ、不思議なのはある一定の範囲だけなぜ起こるのか？なぜ、丸く脱毛するのか？という事です。これは今だに解明されていないというのが現状です。 |
